愛猫ひなちゃんとのんびりと外遊びを楽しめるようなくらしをしたい・・・。そんな施主の想いからはじまった家づくりは、イメージに合う土地を一緒に探すところからスタートした。そうして巡りあった敷地が、札幌市内の間口約5.5m×18mの奥行方向に次第に拡がり登る約49坪の傾斜地であった。
南側は市街化調整区域の雑木林。人の住処と自然との境目に位置する、この土地のおもしろさを最大限引き出すことを考えた。南側リビング・ダイニングは大きな開口部と吹抜けをもつ開放的で気持ちの良い空間で、深い庇を持つテラスを介して擁壁を持つ外部コート、そして雑木林へと導かれる。擁壁に囲まれ内に向かう静けさと、雑木林へと拡がる開放感をあわせ持つコートを存分に味わい楽しむくらしを第一に考えた。
北側には道路からの視線を気にせずに通風・採光を確保する為のバスコートをもつ水廻りを配し、機能的な回遊動線でリビング・ダイニングとつながっている。そうした上で猫と人間が居心地良くくらす仕掛けをオーナーと共に楽しみながら織り込んでいった。
さらに、NEKOYAは一見シンプルな箱型の内にのびやかで変化に富んだ空間を創り出すことをテーマとして取り組んでいる(HAKO)の家である。どこかとぼけた表情をもつNEKOYA。ここには、施主と猫との幸せな時間が流れている。
雑木林に面した南向きのリビング。天井までの大開口とプライベート感の高いコートにより、囲まれつつも開放的な空間になっている
ホールからリビングを見る。南側から入る光のグラデーションが美しい
リビングとダイニング・キッチンはオープンにつながり機能的。2 階の寝室とも吹き抜けを介してつながっている
2階ホールから寝室。右手には愛猫のいたずらから衣類を守る、鍵付きのウォークインクローゼットが。
ホールからリビングを見る。南側から入る光のグラデーションが 美しい
ゆとりを持たせたキッチンでは、友人たちが集まりホームパーティーをすることも
雑木林に面した南向きのリビング。天井までの大開口とプライベート感の高いコートにより、囲まれつつも開放的な空間になっている
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